コラム No.008 「職人の技術と業」
「職人の技術と業」
職人には手に職があると、よく言われますがどういうことなのでしょう。色々な資格があるから、とか別の仕事場でも経験がいかせるなどがありますが、それなら何の仕事でも同じではないでしょうか?資格のない職人なんて沢山います。なにが違うかというと私はこう思います。
色々な職種の方は、上司や先輩に仕事(技術)を学びます。それを生かして仕事をしますが、職人は違います。
職人は、親方に技術を学びます。でもそれだけでは、仕事が出来ません。‘教わった事‘自体に意味があまりないからです。そのあとで自分で考え、工夫を繰り返し、経験を積んでいき教わった技術を業に変えて初めて職人の業となります。なのでほかの職業にはあまりない長い修業期間があります。最近 技術と業 の違いが分からない職人が増えてきています。嘆かわしいことです。